【自己資金の賢い増やし方】

さて、借入額は収入から上限が決まってしまいます。買いたい物件があるのに、資金が足りない、そんな時は贈与が有効です。
国としても、タンス貯金や銀行に預けてある動かない資産を何とか市場に出したいと言う事で、色々と優遇政策を実行しております。
特に住宅を取得する為の贈与には大幅な優遇があるので、これを使わない手はないです。

住宅取得の為の贈与は送る側にも受ける側にも有利な方法です。
まず、贈与を受ける側は、その分住宅ローンの借入額を抑える事が出来るので、金利が安く済みます。
送る側も相続が発生した場合、相続税が安くなるのでお得です。(住宅取得等資金贈与の非課税特例を使用し、相続税が発生した場合)

では、実際にシミュレーションをしてみましょう。

 購入希望者Aさん 頭金100万円 購入物件4,000万円(諸経費込) 35年ローン(金利3%)
 Aさんのお父さん資産1億円。相続人はAさんのみ
贈与を受けない場合  頭金100万円
住宅ローンの借入額 3900万円
月々の支払いは 約15万円
35年間での総返済額 6303万円 
 贈与を受けた場合
(平成22年に1110万円の贈与
※税金は掛かりません。)
頭金1210万円
住宅ローンの借入額 2790万円
月々の支払いは 約10万7千円
35年間での総返済額 4509万円
 

なんと、総支払額に約1800万円も差が出てしまいます。初めに贈与を受けた1110万円を差し引いても、700万円もお得になります。しかも、Aさんが夫婦共有で住宅を買うなら、奥様もご自分の両親から1110万円まで贈与を受ける事が出来るので、夫婦で1400万円もお得になります。

さらに、相続が発生してしまいAさんが全てを相続した場合
贈与を受けてない場合は相続税が1220万円。贈与をした場合は相続税が887万円
贈与をしておくことで、300万円以上の節税になります。
贈与はとっても有利な方法なのです。

PointC賢く節税、贈与で自己資金


次回は 贈与制度についてです。

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